取材趣旨:企業インタビュー
一人のジュエリー職人から始まった歴史は、まさに驚きとイノベーションの連続。品質の高い商品を大量に生産することを誰もが求めていながら、それが叶わなかった時代。この常識を覆したのが、創業当時の赤坂ユニベイスだった。職人の手が生み出すこだわり抜かれた商品は、宝飾店を営む経営者やバイヤーに絶大なる支持を受け、市場を圧巻。業界人なら誰もが知る卸販売の「GOSHO」が同社の始まりだ。エンドユーザーに対して直接商品を販売する小売販売部門「GALA」を関東主要都市に構え、海外にも自社工場を創設するなど、日々新たな挑戦・革新を続けている。赤坂ユニベイスは、創意工夫、独自の技法によって≪不可能を可能に≫する企業である。
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株式会社赤坂ユニベイス
代表取締役赤坂 勝良
宝石は、何億という時を重ねた地球からの奇跡の贈り物です。
この奇跡の石を、女性を美しく飾る芸術品に仕上げる。
そのためには、高い技術が必要です。
人々は太古の昔から歴史を重ね、伝統の技を研ぎ澄ましてきました。
ジュエリーとは、自然の生み出した奇跡の石と、人間が長い歴史で培った技術との融合で生まれる「究極の美」です。
赤坂ユニベイスは、受け継がれた技を基盤に、新たな挑戦をし、日々進化して行きます。
ジュエリーで人々の幸せをカタチにし、サポートすることが、私たちの企業理念です。
目次
伝統の継承と、未来への挑戦を可能にする革新企業の本質
挑戦
同社は卸販売のGOSHOとして宝飾業界に名を馳せ、日本国内に磐石な顧客基盤を持つに至った。しかし、安定した基盤に留まらず新しい挑戦を続ける姿勢を貫く文化は、創業当時からの伝統と言える。近年では、海外への参入が活発化しており、香港に店舗を構えることや、海外での展示会出展など、海外市場の開拓に力を入れている。また、国内においても、例えば、「母の婚約指輪を子供が結婚する際に使用する」など世代を超えて受け継がれるリフォームジュエリー事業への参入や、「ジュエリーを着替えよう」をコンセプトにした、低価格且つ高品質な「コスチュームジュエリー」と言われる事業への参入など、国内においてもさらなる市場拡大に力を入れている。
企画~製造~販売を一手に担う一貫企業
同社は商品であるジュエリーを企画するところから、自社工場で製造し、商品を市場に流通させるための卸販売・小売販売まで全ての機能を有する一貫企業だ。そのため、あらゆる顧客の要望に対してハイクオリティー&スピーディーに対応できる体制を整えている。長年の信頼と高い満足度は、こうした背景に支えられている。宝飾品に関わる悩みに「GOSHOさんに相談してみよう」と返すやり取りも業界人であれば思わず頷いてしまうと聞く。幅広いデザイン型数を持ち、腕利きの職人を抱え、クリエイティブなデザインにも対応できるデザイナーを擁する赤坂ユニベイス。特に卸販売部門「GOSHO」の名前は、悩める業界人に安心感すら与えているようだ。
よりイキイキと、やりがいを持って働ける会社へ
今後同社では、「製造・販売両輪の強化」をテーマに掲げている。商品を作り出すというメーカー機能、そして作り出した商品を市場に流通させる販売機能を持つ同社であるが、どちらか一方に偏るのではなく、両軸を強化してこそ同社独自の強みが発揮されるというわけだ。これまでこだわり抜いてきた商品クオリティをさらに高め、そして販売ルートの維持とさらなる開拓、それに紐づく事業展開の推進を行っている。日本国内では、ブランド構築・マーケット開拓の一環として、ジュエリーリフォームブランド「メビウスのロマンス」をはじめ、シルバーファインジュエリー「銀座 ピア・イア」を展開。続々と新たな挑戦に取り組み、イノベーションを起こし続ける赤坂ユニベイスの動きから目が離せない。
ジュエリータウン御徒町と共に歩む歴史
創業のきっかけを教えていただけますか
絵を描くことが好きで、好きな事で身を立てようと思い、ものづくりを選びました。着物の生地に絵柄を描く手書きの友禅の仕事を経て、今の貴金属に辿り着いたんです。本当に夢中で仕事をしていました。自分で技術を身に付けようと自宅の一室に加工台を作って仕事場にしたのも良い思い出ですね。独立したのは、23歳頃。縁あって御徒町に知人に誘って頂いてビルの1室を借りたことが始まりです。当時は宝飾業界の職人も少ない状況で、「もっともっと若い職人を育てていきたい」という気持ちも芽生え、人を雇って起業をするという発想に至りました。どんな出来事でも捉え方次第で良い方向に転換してきたからこそ、今の赤坂ユニベイスがあるのだと感じます。
御社の人材育成について教えてください。
会社の歯車となるのではなく、自分が赤坂ユニベイスの未来を創っていくんだという強い気概を持った方と出会いたいと思っています。当社に年功序列はなく、やる気と実力がある方に対しては、その功績を賞賛し、どんどん重要ポストを任せていきたいと考えています。実際に、新卒社員として入社して数年で要職に既に就いている社員もいます。もちろん今後も、更に良い物を生み出し、国内外に販路を築いていくために、私自身、命のある限り全力で追い求めていくつもりですが、これをぜひ会社の将来を担うみなさんと一緒にやっていきたい。歴史ある会社で、基盤を活かし、共にイノベーションを起こしていきましょう。
これから入社する人材に期待したいことはなんですか
会社の歯車となるのではなく、自分が赤坂ユニベイスの未来を創っていくんだという強い気概を持った方と出会いたいと思っています。当社に年功序列はなく、やる気と実力がある方に対しては、その功績を賞賛し、どんどん重要ポストを任せていきたいと考えています。実際に、新卒社員として入社して数年で要職に既に就いている社員もいます。もちろん今後も、更に良い物を生み出し、国内外に販路を築いていくために、私自身、命のある限り全力で追い求めていくつもりですが、これをぜひ会社の将来を担うみなさんと一緒にやっていきたい。歴史ある会社で、基盤を活かし、共にイノベーションを起こしていきましょう。
毎年行う決起会後のひとコマ
幸せに立ち会える喜び
風通しの良さも魅力の一つ
飛躍

GALA BRIDAL 銀座本店 店長 金子雅也
今回登場するのは、2011年に新卒採用を経て入社した金子雅也さん。入社後、卸販売部門で経験を積み、人事異動を経た小売販売部門で才能を発揮。営業実績や持ち前の明るさと向上心で職場の活性化に貢献する姿が認められ、GALA BRIDAL 銀座本店の店長を任されるまでに急成長を遂げた。接客技術や商品知識を磨くことへの意欲と会社の未来を担うべく複数の社内プロジェクトに参加し自らの考えを提案していく積極性は、社内の評価はもちろん、多数のお客様からの厚い信頼にも現れている。小売販売部門での業務以外では新卒採用活動においても活躍の場を広げており、まさに金子さんは今後の赤坂ユニベイスの発展を担うキーマンであることは間違いないと言えるだろう。
伝統の継承と挑戦の未来を担う社員の思い
仕事の誇りを語れる社員に惹かれて
私が入社を決めた理由は、一言で表すとすれば「人」ですね。実は宝飾業界で説明会や選考会に参加したのは赤坂ユニベイスだけだったんですよ。この業界に対して元々興味があったというわけではなかったのですが、漠然と営業職を志望していたところでたまたま説明会に参加する機会があったことで今日に至るご縁がありました。当時の会社説明会を振り返ってみると、赤坂ユニベイスの人や社風、さらには今後の展開にとても魅力を感じたことが思い出されます。赤坂ユニベイスの説明会、選考会では、様々な部署に属する社員さんと会うことができ、たくさんのお話ができました。やはり同時期にいくつか他にも企業の選考を受けてはいましたが、一人ひとりが自分の仕事に誇りを持ち、自社のことを自信を持って話せている会社はそう多くはありませんでした。赤坂ユニベイスはその点、大変印象に残っています。ですので、率直に、私もその仲間に加わりたいと思ったことがきっかけですね。
任せてもらえる、その喜び
私自身が感じる仕事のやりがいは、年齢や経験年数に関係なく、若くして重要な仕事を任せて頂けることですね。現在、赤坂ユニベイスでは複数のブランド・複数の店舗を展開していますが、私は小売販売部門にて GALA BRIDAL の本店である銀座店を任せて頂いております。こうした決断の背景を考えると、会社や上司にとっては勇気のいることなのではないかと自分自身でも思います。期待を向けて頂けることで、より一層自分自身の役割を考えることにもなり、奮起できますよね。競合ひしめく銀座の街に訪れるお客様にご満足頂けるサービスを提供し続けるということもそうですし、何よりも数字としての成果、売上をしっかりと創っていくことが求められるわけですから、もちろんプレッシャーもあります。しかし、店舗のスタッフ全員でお客様に感動をお届けし、店舗で掲げた目標を達成した時の充実感といったら、言葉では言い表せないですね。
自ら会社を動かす、そんな存在を目指して
私の夢は会社経営に参画し、世界に通用する赤坂ユニベイスを創っていくことです。日本国内だけではなく、世界の市場を狙うにあたっては、やはり社員一人ひとりが役割を全うし、成果を生み出していくことが重要だと感じます。また、今の自分の仕事だけではなく、全体で成果を生み出すためには、連携や協力が必要不可欠です。そのためにも、現在は自分の視野を広げていくことを意識して日々を過ごしています。俯瞰して仕事に取り組むことで、自分1人だけではなく、共に働く仲間の動きや様子にも、より細かに気付くことができますし、お客様への配慮にも良い影響を及ぼすのではないかと考えています。現在は、銀座にて1店舗を任せて頂いておりますが、ゆくゆくは小売販売部門の統括責任者として経験を積む機会を得られたらなと思っています。その上で、会社の経営幹部として成長し、事業戦略などを立案できるような人材になっていきたいと考えています。
新卒採用活動でも活躍
フルオーダーはデザイナーが対応
会社の未来を皆で語り合う
次世代を担う若きチカラ
赤坂ユニベイスの良いところはどんなところですか?
積極的な人間にはチャンスを与えてくれるところだと思います。例えそれが現在の自分の担当業務ではないことであっても、「ぜひ挑戦したい!」と手を挙げれば、どんどん任され、様々な領域に関わっていけるということですね。私の場合は、銀座本店の店長という役割以外にも、新卒採用活動でリクルーターの一員として会社をPRすることなどにも携わっています。普段の接客とはまた違った緊張感や難しさを感じることもあります。ただ、学生の皆さんに向けてメッセージを発信したり、質問を頂いたりして話をすることは、入社当時の自分自身の気持ちを思い起こすことにもつながり、良い経験をさせて頂いているなと感じます。
赤坂ユニベイスがお客様に選ばれる理由はなんだと思いますか?
お客様の視点は様々ありますが、やはり決め手となっているのは、赤坂ユニベイスが長年培ってきた高い品質、商品力ではないでしょうか。そして、その商品をお客様に提供する販売員の魅力が加わって、赤坂ユニベイスならではの商品提供につながっていると感じます。商品に関しては、企画・製造・販売全ての工程を自社で完結できる体制を築いていますし、一切の妥協を許さない社長の信念が創業時から今現在に至っても脈々と受け継がれていますからね。私自身も良いものをお客様に提供しているという誇りを感じます。だからこそ、他のスタッフも自信を持って接客に臨むことができるのではないかなと思います。
新卒に期待することはなんですか?
一緒に赤坂ユニベイスをもっともっと盛り上げようとしてくれるかどうか、そういった意味では意欲や姿勢が大切ですね。やはり会社組織が成長を続けていくためには、若い世代の台頭が必要だと思います。赤坂ユニベイスでは新卒採用活動を継続して行っていますので、毎年様々な夢を持った多くの仲間が4月に一斉に加わります。時には同期と競い合い、助け合いながら、がむしゃらに挑戦し続ける時期も必要です。私自身も多様な経験が得られた結果として今に至っていますし、今後も若手発信で様々なことにチャレンジしていける文化風土を広げていきたいと考えています。同様にこうした視点が広がっていけば、会社全体が活気づくと思うんですよ。だから、一緒になって主体的に会社を盛り上げていける方と働きたいですね。
担当者からのコメント
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監修企業 担当者
JR山手線・御徒町駅を降りると、「GALA」と書かれたビルが目に入る。宝飾品の総本山と呼ばれる御徒町において、赤坂ユニベイスは約40年間その土地に自社ビルを構え、日本国内に確固たる基盤を築いた企業。今後も事業を発展させていくことはもちろん、「人材育成」を重要事項と定め、全社をあげた人材育成プロジェクトが複数走っている。その環境を活用し、どんどん成長してもらいたいと考えている同社は、成長意欲が高い方におすすめの一社です。
掲載企業からのコメント
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株式会社赤坂ユニベイス からのコメント
当社のページを見ていただき、興味を持った方はぜひ直接お会いしたいと考えています。赤坂ユニベイスの事業は多岐に渡ることから、ぜひ様々な仕事のやりがいを社員の生の声を通じて届けたいと考えています。
企業情報
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創業年(設立年)
1968年
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事業内容
○卸販売部門 GOSHO 東京店/通販課/外販課/催事課/ルース店(裸石)/ツール店(工具) GOSHO 大阪店 GOSHO 福岡店 ○小売販売部門 … ガラOKACHIMACHI/GALA BRIDAL/銀座PiaEia GALA BRIDAL(銀座本店/銀座オーダーサロン/新宿店/元町店) ガラ OKACHIMACHI 銀座 PiaEia シルバーファインジュエリー(銀座ナイン店、銀座ファイブ店、おかちまち店)
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所在地
東京都台東区上野 5-21-14 GOSHO本社ビル
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資本金
2,000万円
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従業員数
130人
- 会社URL
沿革
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1968年~1994年
1968年
創業者 赤坂勝良が職人修行を経て起業
1970年
キャストによる大量生産の高品質化に成功
1971年
キャスト枠メーカー「有限会社赤坂宝石」を設立
1975年
「御所宝石」として卸店舗を御徒町に開設
1977年
「御所宝石」大阪心斎橋店を開設
1978年
「有限会社赤坂宝石」から「株式会社赤坂宝石」へ改組
1982年
新潟に自社工場「ジャパンクラフト」を開設
1988年
東京御徒町に本社社屋を完成
社名を「株式会社赤坂ユニベイス」に変更
御所宝石を「GOSHO」に名称変更
1990年
大阪心斎橋に大阪支社社屋を完成
GOSHO大阪店を開設
1991年
東京にGOSHO春日通りビルを完成
1994年
本社地下に「ジュエリーガラ」おかちまち店を開設 -
2003年~2009年
2003年
「ガラ ブライダルジュエリー銀座」銀座本店を開設
2008年
ガラ ブライダルジュエリー銀座 元町店を開設
2009年
ガラ ブライダルジュエリー銀座 新宿店を開設
ガラ ブライダルジュエリー銀座 銀座四丁目店を開設 -
2011年~2013年
2011年
「ジュエリーガラ」を「ガラOKACHIMACHI」に名称変更・ブランドリニューアル
「ガラ ブライダルジュエリー銀座」を「GALA BRIDAL」にリニューアル
GALA BRIDAL 銀座本店を路面店へ移転
GOSHO 福岡店を開設
GOSHO 香港を開設
プラチナベトナムインターワールドを開設
Pia Eia シルバーファインジュエリー おかちまち店を開設
2012年
ジュエリーリフォーム「メビウスのロマンス」催事課を開設
Pia Eia シルバーファインジュエリー 銀座ナイン店を開設
2013年
Pia Eia シルバーファインジュエリー 銀座ファイブ店を開設
取材趣旨:企業インタビュー