日本が誇る伝統と挑戦の革新企業

取材趣旨:企業詳細

  • 株式会社オータマ

    代表取締役奥村 哲也

    当社は大多摩金属工業として多摩川の畔に1964年に創業して以来、高透磁率軟磁性材料(パーマロイ等)の加工熱処理専業メーカーとして運営してまいりました。

    透磁率を高めるためには、高度な熱処理技術(磁性焼鈍)が重要なポイントであり、熱処理と加工工程の手順の組合せが磁気特性に大きな影響を与えます。当社は独自に熱処理炉の改良を重ねながら、国内有数の技術力で適切な磁気特性を持った製品を供給し続けるべく研鑽を積んでまいりました。

    微弱な磁気を応用した技術は新しい科学の発展には欠かせないものです。当社は高透磁率軟磁性材料を用いた製品の「加工技術」「熱処理技術」「性能設計技術」の3つを持った国内屈指の企業であるという自負とともに、磁気応用科学分野の発展をサポートするという使命を果たしたいと考えております。

    そのため従来品の磁気シールド・集磁能力の技術向上はもちろん、従来技術を凌駕するような新しい製品・技術開発に注力し、世界の微弱磁気制御技術の発展のために提案型未来志向企業に脱皮すべく全社をあげて取り組んでおります。

    今後もユーザーの要望に応えるべく日々改善を行うことはもちろん、ユーザーの価値創造を縁の下から支えるパートナーとして、さらなる企業の発展と社会への貢献に努めてまいりますので、相変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

企業情報

  • 創業年(設立年)

    1964年

  • 事業内容

    ・磁気遮蔽部品製造 磁性材料(各種パーマロイおよびその他)、精密板金
    ・精密プレス・熱処理 ・磁気および電磁波の測定とその対策 ・磁気および電磁波遮蔽加工(シールドルーム・キャンセラー他)

  • 所在地

    東京都稲城市押立1744

  • 資本金

    1,000万円

  • 従業員数

    約60名

  • 会社URL

    https://www.ohtama.co.jp/

沿革

  • 1964年~1990年

    1964年
    東京都稲城市押立1780番地に於いて大多摩金属工業株式会社創立、資本金100万円。磁気シールドケースの専門加工業としてパーマロイ(鉄ニッケル合金)の板金、プレス、水素焼純加工業を開始。

    1969年
    財務管理、技術計算のコンピュータ化を実施。

    1970年
    現在地に本社工場を建設。

    1976年
    合理化工場として東京都知事賞を受賞。電算機による合理化工場というテーマにてNHK教育テレビ「明日の経営」に3回放映。

    1977年
    八王子税務署長より優良申告法人として表敬状を授賞。(第1回目)

    1978年
    合理化工場として中小企業庁長官より表彰状を授賞。

    1980年
    工場増設完了と同時に各種自動加工工機を導入、NC化を実施。また最大級大型水素焼鈍炉を導入、大型パーマロイ製品の熱処理処理加工を実現。

    1981年
    中小企業庁長官より中小企業合理化モデル工場として指定。(第1回目)

    1985年
    核融合実験炉JT-60のイオン源、中性化セル用大型磁気シールドケースを製作完納。電子顕微鏡の第1号シールド対策用ケースの納入。

    1987年
    電磁波障害(EMI)に対応するため、電磁波シールド加工用生産設備および検査測定装置を導入。(亜鉛溶射加工開始)防衛庁よりMIL規格(MIL-W-6858Dスポット溶接)を認定。

    1988年
    工場増設し、各種精密自動プレス機を導入し生産性の工場を計る。8月1日、株式会社オータマに社名変更。(5月27日変更、6月20日登記)

    1989年
    電磁波測定用オープンサイト1号機建設完成。イーエムシーオータマ株式会社設立。EMI(電磁波測定)事業を開始。(山梨県用地10,000平方メートル)情報処理装置電波障害自主規制協議会(VCCI)に賛助会員として入会。(山梨県)

    1990年
    情報処理装置電波障害自主規制協議会(VCCI)へ電磁波測定用オープンサイトを測定設備として届を出し受理(山梨県)。電磁波測定および対策業務を開始(山梨県)。米国連邦通信委員会(FCC)へ電磁波測定用オープンサイトを登録申請し受理(ファイリング)。(山梨県)

  • 1992年~2000年

    1992年
    テレビ朝日の「東京NOW」で中小企業合理化工場として放映。
    中小企業庁長官より中小企業合理化モデル工場の経営合理化工場として放送される。
    NHKテレビのクローズアップ現代で電波測定用オープンサイトの電磁波測定および対策技術が放映。
    米国連邦通信委員会(FCC)の規定改定に伴い、電磁波測定用オープンサイトをANSIC63.4に従い登録申請し受理(ファイリング)。(山梨県)

    1994年
    情報処理装置電波障害自主規制協議会(VCCI)の規定改定に伴い、電磁波測定用オープンサイトを測定設備として登録し受理。(山梨県)

    1995年
    中小企業庁長官より中小企業合理化モデル工場として再々指定。(2年ごと8回目)
    ドイツ、テュフプロダクトサービスより電磁波測定用オープンサイトが承認試験所として認可。(山梨県)
    国家(運輸省)プロジェクト「メガフロート技術研究組合」に参加。「浮体ユニットでの磁気計測」の開始。

    1996年
    磁場キャンセラーの開発、販売。
    ドイツ系企業テュフ・プロダクト・サービスジャパン(株)との合弁企業ティーピーエスオータマ株式会社を設立。
    EMS(イミュニティー)事業を開始。(山梨県)

    1997年
    磁気シールドルーム組立用クリーン新工場完成、本格的に受注・生産を開始。
    イーエムシーオータマ(株)オープンサイト3号基完成。(山梨県)

    1998年
    シールドルーム組立工場建設、移動開始。

    2000年
    特許取得。(メガフロート実証実験にかかわる測定方法)
    発明の名称「偏角測定装置」。特許第3033945号。

  • 2001年~2015年

    2001年
    ティーピーエスオータマ社員4名、ドイツの関連会社で研修。
    帰国後、社内改善等を大々的に推進し、多数の顧客から絶大なる好評を得る。(山梨県)
    磁気測定設備の測定精度、範囲、3軸測定、測定Data処理System等を含めてさらに充実を計る。

    2002年
    世界最大級の超大型&高性能磁気Shield Roomを国土省関連の庁に納入。
    日野税務署長より優良申告法人として表敬状を授与。(日野署より5年ごと6回目)

    2003年
    ISO9001:2000認証取得。

    2006年
    建設業の許可(板金工事等)取得。

    2007年
    テュフオータマ株式会社をテュフズードオータマ株式会社に社名変更。
    KES ステップ2登録。

    2009年
    経済産業省「ものづくり中小企業製品開発等支援補助金」を受け、新しい磁気シールドルームの開発スタート。

    2010年
    経産省より「ものづくり中小企業製品開発等支援対象(サポイン)」として採択。

    2013年
    テュフズードジャパンとの合弁解消。テュフズードオータマはオータマの完全子会社となり、e・オータマに社名変更。

    2014年
    創立50周年記念式典開催。記念誌発刊。

    2015年
    八王子みなみ野工場完成。稼働開始。

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