取材趣旨:企業詳細
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株式会社会津工場
代表取締役社長鈴木 直記
弊社の立地する福島県南会津地区は日本でも有数の豪雪地帯で、典型的な過疎の町でもあります。
ほとんどの若者は地元の高校を卒業すると同時に都会の学校や企業に転出し、生まれ育った土地は遠い「ふるさと」と化してしまいます。そのような環境の中にあっても、ここに住み続ける人たちの根底には地元への深い愛情が脈々と息づいています。
そんなひとり一人の郷土愛が企業を動かす大きな原動力となり、地域発展に繋がっていくと強く信じています。
その思いが「会津魂」として私たちに宿っています。
弊社は「会津魂」を鋳物に注ぎ込みました。
鋳物の歴史をひも解くと紀元前4000年頃のメソポタミアの青銅鋳物が始まりといわれており、現存する工業では圧倒的に古い歴史を持っています。しかし今、新素材が次々と開発され、鉄鋳物は「過去の遺産」と少なからず見られています。
それでも、私たちは従来の概念にとらわれない発想で、より薄肉、より高精度を追求し、試行錯誤を40年間も積み重ね、他社と一線を画す品質作りに成功しました。
「会津魂」が原動力となって、古い歴史や伝統と、革新的な技術を融合させ、世界でも弊社しかできない鉄鋳物を作り上げたのです。
これからも私たちは会津の地で、「会津魂」を胸に“圧倒的な技術力と品質”を追求し、他の追随を許さない鋳物を作り続けることが使命だと思って挑戦を続けて参ります。
企業情報
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創業年(設立年)
1973年
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事業内容
○Hプロセスによる精密鋳造部品製作
○シェルモールド用金型、グラビティ用金型、各種鋳造用金型の製造販売
○NCデータサービス及び部品加工
○装飾品、調理器具の開発及び販売 -
所在地
福島県南会津郡只見町大字二軒在家字上タモ721-1
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資本金
4,800万円
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従業員数
158名
- 会社URL
沿革
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1973年11月~1997年7月
1973年11月
内外マリアプル㈱千葉工場へ研修のため社員派遣。
1975年01月
鋳造工場として創業開始。
1977年10月
内外マリアプル㈱会津工場より独立し、「株式会社会津工場」となる。
1983年10月
新鋳造技術(Hプロセス)を導入し、精密鋳造の量産体制を確立。
1988年01月
機械加工工場を新規設立。
シニングセンター、CNC旋盤等を導入し、鋳造から加工完成品までの一貫生産体制の確立を図る。
1995年02月
高周波誘導炉を導入し、溶解能力の向上を図る。
1997年07月
3次元CAD/CAMによる金型の設計製作の体制を確立。 -
2001年9月~2005年5月
2001年09月
Hプロセスの増産に対応する為、シェルマシンを増設(全11台)。
2003年01月
ISO9001-2000を認証取得し、品質保証体制を強化。
2004年10月
新工場増築し、2t電気炉1台、横形マシニングセンター7台、シェルマシン3台増設し、増産体制を図る。
2005年05月
更に工場を増設し、熱処理炉を設置。 -
2015年3月~2021年2月
2015年03月
「がんばる中小企業、小規模事業者300社」に選定される。
2015年10月
新工場を増設し操業開始。
2017年12月
「地域未来牵引企業」に認定される。
2018年12月
「ふくしま経済・産業・ものづくり賞」金賞を受賞。
2019年08月
南郷工場を新設し操業を開始。
2021年02月
遠藤工業㈲をM&Aにより全株式を取得、100%子会社に。